心の中でコヤジを飼う。脱・女々しい男/望・女らしい女/目指すフロンティアは愛され体
2008年 10月 14日 ( Tue)
「人のセックスを笑うな」と「クワイエットルームへようこそ」と「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」のDVDを借りてきて、ほぼ引きこもっていた連休。

3つとも、原作を先に読んでいる。
「人の...」なんて、初版が出たころに買ってるから「いったいいつのだ?」と思って、久しぶりに本を手に取ってみたんですけど、2004年だって。ぎゃふーん。もうそんな経つの?
ほんとかどうかわかりませんが、山崎ナオコーラさんは、過去に、「R-18文学賞」に応募して落選したことがあるって聞いたんだけど、ほんとなのかな。

「腑抜けども...」は今日、これから見るんですが、「人の....」に関しては、やっぱなあ…映画を見るなら原作読まないほうがいいんだろうなあ...と思ってしまった。
永作ちゃんは、かわいい。永作ちゃんが「ユリちゃん」をやるって知った時にも「お、合うんじゃない?」って思ったんだけど、やっぱ、ちょっと違った。あくまであたしの思うユリちゃんと、なんですけど。松山ケンイチさんの演じる「みるめくん」とじゃれあっているシーンは「いいなあ!」って思うくらいに微笑ましかった…が、「みるめくん」があの若さだと、あたしももうどうしても「ユリちゃん目線」で見てしまうので、「まあ…長続きはしないよね」と、なんだか冷静な目で見てしまった。2004年に読んだ時には、あたしは完全に「みるめくん目線」だったはずだったんだけどな。

「ハッピーマニア」の中で、シゲカヨがためちんと初めて会った時、今にも「好きオーラ」を放出させてしまいそうで、

「相手を好きな自分」より「カワイイ自分保持」に集中しなくては

って、自分を戒めるシーンがあるんだけど、このシーンを見たとき、リアルだなあ…としみじみ思った。
なんというか、男女の間にある、愛情に関しての不等号に、人は、思ってる以上に敏感じゃなかろうか。そして特にそれは、「相手の愛情<自分の愛情」の時よりも、「相手の愛情>自分の愛情」のときのほうが、より敏感に察知出来てしまう。

相手の愛情よりも、自分の愛情のほうが大きい時というのは、焦る。だけど、だからこそ夢中になってしまう。だって、「焦る」と「焦がす」は同じ字だもん。
自分の愛情よりも相手の愛情が大きい時には、相手を「好き」だという思いはあっても、その思いは随分と穏やかで、何も見えないくらいに夢中になって、眠れなくなるほど身を焦がす、って、ないと思う。

みるめくんはまっすぐに「相手を好きな自分」を出していて、そのひたむきさにほろりとさせられる反面、これをリアルに置き換えたら…と無粋なことをやってみると、「うーん…。いじらしいとは思うけど、全てを振り切ってまで一緒になりたいとは思わないよなあ」などと思ってしまう自分もいる。そしてユリちゃんも、そうだったんだろうと思う。
ほんと、映画とか音楽とか文学とか、五感から入ってくるエンターテイメントって、目耳にした時間が違えば、受け取り方も変わってきますよね。その受け取り方が自分のバロメーターみたいでおもしろいんだけど。

松山ケンイチさんには、全然興味無かったけど、角川文庫のこのポスターはすごくかっこいいと思う。

20081013_1.jpg

60年分の 愛とか 夢とか 絶望とか。

っていう惹句も印象的。


「クワイエット...」のほうは面白かった。原作の端折り方がウマイ!原作の雰囲気を崩さず、映画の流れに支障をきたさない展開で、素直に楽しめました。原作を書いたのが松尾スズキさんで、監督をやっているのが松尾スズキさんだからうまく折り合いをつけられたのかなとも思うけど、でも、逆に、自分が原作を書いたものって、本になるまでに、すでに散々推敲しているわけだから、端折りたくないことのほうが多いはずで、自分でやるんだったら人に削ってもらうほうが気持ち的には楽なんじゃないかという気がする。楽というのは「削りたくないけど削る、っていう人がいるんだからしょうがないじゃん」みたいに、「気持ちがおさめやすい」という意味で。
俯瞰から見て冷静にトリミングし直す作業と言うのは、きっと、想像以上に切なく心苦しいことなんじゃないかなと思います。だって自分が書いた文章だもの。自分が思いを巡らせて作り出したシーンだもの。いや、意外と、その作業を行うことによってカタルシスを得られるのかも??んー。わかんない。本人のことは、本人にしか。

そして内田有紀さん。あれだけカラーレスなメイクなのに、あれだけ顔のパーツがくっきりしてるって、すごい。よく見ると、いやよく見なくても男顔なんだけど、ぱっくり割れた目頭とか、インクつけて画用紙に載せたら版画になりそうなくっきり二重に目が釘付けになります。パンクな衣装もよく似合ってて可愛かった。

    


さ。今から「腑抜けども....」見て、また来週1週間がんばります。


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コメント
この記事へのコメント
★まあこさん

>だいぶ前なんですけど、新刊の紹介と一緒に色んなカットが載ったリーフレットが、平積みされた文庫本のところに置いてあって。


そんなものまであったのですか!
ちょっと見てみたかったな。
新装版「走れメロス」の表紙に使われてる写真なんかも素敵ですよね〜。


★非公開でコメントをくださったYさん

Yさん、コメントありがとうございました〜!ようやく解禁になったみたいですね!(ノ∀`*)ゝ
発売が楽しみですー!!
2008/10/28(火) 13:09:21 | URL | 奈々より #VdmSEMK.[ 編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/10/16(木) 13:50:19 | | #[ 編集]
こんばんは♪

そのポスターの松山ケンイチ素敵ですよね。

だいぶ前なんですけど、新刊の紹介と一緒に色んなカットが載ったリーフレットが、平積みされた文庫本のところに置いてあって。

松山ケンイチは割とどーでもいいって思ってたのに、そのリーフレットがえらく格好良かったので持って帰っちゃいました★

紛失しましたけど…w

2008/10/14(火) 02:26:14 | URL | まあこ #-[ 編集]
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