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東野圭吾祭り

通勤中はいつも本を読んでるのでこんなものを注文してみました。

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リアルウッドシートブックカバー3150円
(5000円未満だと送料350円。5000円以上だと送料無料。)


柔らかいシート状になっているものの正真正銘の木で出来てるらしいです。
電車内だけじゃなくてお風呂場でもよく本を読むんですけど、これだったら濡れた手で持っても気にならないかもと思って注文してみました。3色展開で、私は「カリン」って色を選びました。届くのが楽しみです。

さて。読み終わった本がたまってるので今回かなり長文でございます。
本に興味の無い方はスルーしてくださいませ。

最近東野圭吾さんの本ばっかり読んでます。
「容疑者Xの献身」が直木賞をとったおかげで今どこの本屋さんに行っても「東野圭吾コーナー」があって、東野ビギナーとしては嬉しい限りです。
「容疑者Xの献身」を実際に読まれた方も多いのではないかなと思いますが、この「容疑者Xの献身」はシリーズ作品で、その第一作と第二作がこちら。

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東野圭吾 著 「探偵ガリレオ」 文春文庫

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東野圭吾 著 「予知夢」 文春文庫



「容疑者...」にも登場した刑事草薙と草薙の同級生であり物理学助教授である湯川の短編ミステリー小説。
巻末の「解説」を読んで知ったんですが、このシリーズは「マニアックでいいから科学を題材にしたミステリー小説を書きたいと思っていた」という東野さんの願いから生まれた小説らしく、刑事草薙の管轄内で起こった一見不可解な事件を、科学的な見解と根拠を持って湯川が解明していく、といった話です。

なんていうか、昔「学研」から刊行されていた科学の冊子(今もあるのかな)を思い起こさせるような遊び心のある内容で、最新作である「容疑者...」とはちょっと趣向の違うミステリーでした。
「探偵ガリレオ」を読み始めた時には「容疑者...」の印象が強く残っていたので「ミステリーの短編はあっさりしすぎてて物足りないなー」とか思ってたんですけど、読み進めて行くうちにマンガ的な面白さを感じるようになりました。マンガを読むような感じで気負う事なく読めるミステリー小説です。

ちなみにタイトルの「ガリレオ」というのは湯川教授のあだ名。
ガリレオと言えば地動説を提唱し、裁判にかけられた天文学者のガリレオ・ガリレイですが、ガリレオの最も偉大な業績は「実験」という手法をとり入れたことなのだそうです。
現在の常識では考えられない事ですがガリレオ以前の学者たちは「実験」というのを行っていなかったそうです。ガリレオの時代以降、物理学の「観察に拠りどころを求めつつ自然の法則を追求する」という精神が生まれたのだとか。
湯川のあだ名についての由来は作品の中で特に触れられてないのですが、刑事草薙が持ち込んで来た不可解に見える事件を科学的な実験によって分かりやすく説明しているところから名付けられたのでしょうね。

私はこの二作より先に「容疑者...」を読んでしまったんですが、これは刊行された順に読んだ方が絶対楽しめると思います。
先に前二作を読んでいて、しかもこのシリーズをとても楽しみにしていたならば「今回はそう来たか!!」って良い意味で驚いただろうし、前々から東野さんの作品を読んでいたのならこの人の才能の計り知れなさに今よりもっと感嘆しただろうと思います。

「探偵ガリレオシリーズ」はさておき、ここ最近読んだ東野圭吾作品の中で個人的に一番面白かったのがこちら。

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東野圭吾 著 「秘密」 文春文庫


第120回(平成10年下半期)の直木賞にノミネートされていた作品。(ちなみにこの時直木賞を受賞したのは宮部みゆきさんの「理由」でした)

ほんと読めば読むほど東野さんの引き出しの多さというか、編み出す作品の幅広さに舌を巻いてしまうんですが、この作品は殺人事件なんてものは全く絡んでおらず、恋愛小説のような家族小説のようなちょっとしたSF小説のような、不思議であったかくてそして最後切ないようなほっとしたような涙を流してしまう作品でした。

登場人物はとある三人家族。家族構成は両親と娘一人で主人公は夫であり父親である「平介」という男性。
ある日、妻の「直子」と娘の「藻奈美」が直子の実家である長野へスキーバスで里帰りをするのですが、その道中にスキーバスが谷底へ転落してしまい妻も娘も重体に陥ります。
妻は病院で息を引き取り、その直後に娘の藻奈美が目をさますのですが、どういうわけか目覚めた娘は自分の事を「直子」だと主張するのです。
最初は疑っていた平介も、自分が直子だと主張する娘の雰囲気や言葉の言い回しや所作からそれが真実であると察し、その日から二人は他人に言えない「秘密」を共有して生活を始めます。

藻奈美の身体を受け継いだ直子は、藻奈美として生きて行く事を決め、悔いの無い人生にしようと勉学に励みます。
中身は妻なのに、娘として成長していく、つまり人並みに成長し、人並みに色んな人と出会って行く姿を見て複雑な思いを募らせる平介。

平介の嫉妬心から徐々にギクシャクし始めるんですが、平介に「やりすぎ」なところはあれど、そうしてしまう気持ちは痛いほどに分かるし、藻奈美の姿をした直子に苛立ちを感じたりもします。けど、女性としては直子の気持ちもよく分かるんです。

最後は想像の余地を残す終わり方なので断定は出来ないのですが、事前の内容から察するならば平介が予想していることが事実だと思います。
決してドロドロ辛気くさい感じで終わるわけではないし、なんなら平介の前向きな気持ちすら感じるんですが、平介の予想が事実だとすればそれは計り知れないほどに切ない結末です。

もし自分が平介の立場だったとしたら、「あの時あの事故が起こらなければ」とか「あの時二人を自分が車で送っていれば」とか「あの時二人を長野に帰さなければ」、とにかく発端となった事故に対する「たられば」を死ぬまでに何千回でも何万回でも反芻するだろうし、その度に後悔の念に捕われると思います。
だけど、きっと平介なら大丈夫だろうな…と思わせるし、もしかしたらやっぱり平介の予想は外れてるのでは?という希望も持たせてくれるラストでした。


最近読んだその他の本。
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東野圭吾 著 「レイクサイド」 文春文庫


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横山秀夫 著 「半落ち」 講談社文庫


レイクサイドはここ最近読んだ東野作品の中で言うならばそこまで秀でたものではないかなというのが正直な感想ですが、巻末の解説で「映像化、演劇化などの企画に極めて適したミステリである」と書いてあって確かにそうかもと思いました。(ただ、実際にこの作品は2005年に映画化されていてるんですがその出来はあまり良くなかったようです)
殺人事件が起きていながらあまり緊迫した雰囲気はなく淡々と進行していくストーリーです。

半落ちに関しては既に読まれた方、映画を御覧になった方も多いのではないでしょうか。

アルツハイマーでどんどん記憶をなくしていく妻が夫に殺してくれと頼み、それを遂行した現役警察官。
自ら警察に出頭してくるものの、犯行から出頭までに空白の二日間があり、その二日間、彼は一体何をしていたのかということに思いを巡らせる警察、検察、新聞記者、弁護士、裁判官、そして刑務所管の胸中を順に書き綴っている作品。
要となる部分は全て最後にぎゅっと詰まっていました。

決して面白くないわけではないんですが、何故ここまで売れたのか、映画化までしたのかっていうのはいまいちよく分からない作品でした。
ただ、警察と検察の微妙な関係やそれぞれの組織が持つ権利などについて書かれているところはなかなか興味深かったです。


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クリックありがとうございます



ちなみに今日待ちに待ってた「ダ・ヴィンチ・コード」の文庫本を買ったので、これから読もうと思っています。
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