新陳代謝

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今年の4月以降、それはそれは

「なんで仕事(女将)辞めたの?」

といろんな人に聞かれました。



考えてみれば、仕事を辞めたことは書いたけれど

仕事を辞めた理由については書いてなかったなと思い

今年1年を振り返ると同時に

仕事を辞めた経緯についてちょっと書いておこうかなと。



私が仕事を辞める決心をしたのは、ちょうど去年の今頃でした。

飲食店の12月は、1年の中でも1番の書き入れ時で

バイトはもちろん、派遣事務所にお願いしなければならないほど忙しい日が続きます。


もう、風邪なんて引いてる場合じゃない。

引いたとしても、這ってでも行かなくては店が回らない。


それは私だけではなく、働いている誰もが感じている「12月の圧」で、

とにかく体調管理にだけは気をつけよう

なんとか無事にこの時期を終えよう

と、全員がほぼ「余力」でなんとか持ち堪えていたある日

私、ぶっ倒れて救急車で運ばれたんですね。



1年の中で一番忙しく、人手がいくらあっても足りない12月に、

よりによって女将が、です。


そして実を言うと、

仕事中に救急車で運ばれたのは、このときが初めてではなくて

2011年の4月にも、私は全く同じ症状で倒れ、救急車で運ばれたことがあるんです。



幸い、今すぐにどうこうという症状ではなく

要経過観察という状態だったのですが

2011年も、そして去年も、

私が長年かかえている婦人科系の疾患が原因でした。




飲食店というのは体力仕事なんですが、

「若かったら耐えられる」というよりも

「慣れで耐えられるようになる」というところが大きいと、私は感じていました。

だから私はもうすっかり「慣れている」気でいたし

家族より誰より長い時間を、男性である板さんたちと過ごしてきたので

ちょっと、自分の体を過信してたんだと思うんです。


その体のつくりや、その体のタフさが自分にも備わっているような気がして

自分の体も彼らと同等のつくりをしているような錯覚を起こしてたんだなと。


救急車で運ばれながら

やっぱり私は、彼らとは根本的に構造が違うのだなということ

そして更には、毎日同じように過ごしているようでいて

1日1日、確実に年を取っているのだな、ということを感じ

「私はいつまでこの仕事をやれるんだろう」

と思いました。



それでも、「この仕事を辞める」という状況が、

このときにはまだぜんぜん想像出来ませんでした。



「これが私の仕事だ」と、腹をくくって私は女将になりました。

この仕事は、私が唯一胸を張って「自分の特技」だと思えることでした。


逆に言うと、私はたぶん「これ」しかうまく出来ないのに、

その特技を失ってしまったら、自分にはもう何も残らないような気がして、

だから、この仕事を辞めるという想像が、できなかったんです。



一緒に働くみんなは、その後私の体調をかなり気遣ってくれるようになり

バイトちゃんたちは、私が休んでいた短期間で、ずいぶん頼もしくなりました。


そしてある日、料理長とじっくり話す機会があり

今後のことについて話し合いました。


料理長は、不調を感じたらいつでも休んでいいから、ということも言ってくれたし

私が店に出られないような日は、自分たちだけでなんとか頑張るからとも言ってくれました。

それはとてもありがたくて、心強くもあったけど

お店というのは生き物で、

「忙しくなる日」がいつになるのか

「手がすく日」がいつになるのかという予測が全くつきません。


変な話、「ぶっ倒れる日」と「手がすいてる日」が重なればまだいいけど

それが重なるかどうかなんて誰にも分からなくて

人手がいくらあっても足りない時期に、また同じことが起きてしまったらと考えると、

私自身が一番いたたまれませんでした。




その頃から転職を考え始めましたが、30過ぎてまともなデスクワークの経歴もなく

果たして今更雇ってくれるところがあるのかどうかも分からなかったし

運良く再就職できたとしても、また倒れてしまったら?

ましてや入院なんてことになってしまったら…??

と、生活の不安がよぎるばかりで、

実家に帰るという選択が色濃く浮かんでくるようになりました。


だけど帰りたいかと聞かれると、わたしはまだここにいたくて

そうなると、体の不調には目をつぶって、今のまま働き続けるしかない。


でも、もしも「3回目」が訪れたとして

そしてそのときにはもう手遅れの体になっていたとしたら、

「2回目」で決心しなかった自分のことを

私は一生許せないだろうと思いました。


あれだけのサインがあったのに、それを体が教えていたのに

なんで見て見ぬ振りをしたのかと

その先ずっと自分を責めていくだろうと思ったんです。



実家に帰ることが悪いことではなくて

私は今でも地元の福岡が大好きだし、実家も家族も大好きです。

ただ、どこにも行けない閉塞感のような焦燥感のようなマイナス感情と、

もしもまたぶっ倒れてしまったらという不安から

ほとんど投げやりに「帰ろうかな」と思っていたことが問題で

そんなさなかに

「いやいやいや」

と引き止めてくれたのが、まいまいだったんです。



実家に帰る以外の具体的な案を提示してくれたし、転職のアドバイスもしてくれ、

そこからトントン拍子で再就職先が決まりました。

結果的にはそこを1ヶ月で辞めてしまったけれど

あの1ヶ月があったかないか、それは私の中ですごく大きなことでした。


「この仕事しかない」と思っていた女将時代があって

だけど蓋を開ければ私にはほかの選択肢もあって

9年近くの前職時代を経て、再就職したからこそ

「時間は限られている」

のだと強く思うようになりました。


私の場合、ひとつの場所に長く居すぎて、

「時間は限られている」感が薄れていたんですよ。


そこに居ることが当たり前で、

他の選択肢や可能性のことを、全く考えていなかったんです。


だけど、再就職して「ここは、私には向いてないな」と感じたとき

そう感じたのであれば、

一刻も早く自分に向いてることを探さないと時間がもったいない

って思ったんです。


当時の副業を本業にして、最終的に「フリーでやってく」と決めるまでには、そこからまた数ヶ月を要したんですが

だけど「もうフリーでやってく」と腹をくくってからですね。仕事が増えるようになったのは。


そして自分が「副業」だと思ってるうちは「副業の域」を出ないというか

伸びしろがあっても自分自身が「打ち止め」にしていたのだと

のちのち感じるようになりました。




この1年は、私にとって怒濤の1年でした。

9年近く働いた仕事を辞めて

再就職をし

そこを1ヶ月で辞めて

フリーでやって行く決心をし

そしてまる9年暮らした家を出ました。

新しい出会いがたくさんあった代わりに

この1年だけでも「失った」と感じる別れもありました。



人付き合いの変化や、転職や引っ越しを経て、この1年で強く感じた共通点があります。

それは


手放さなければ入ってこない


ということです。


もっと言うと


与えなければ返ってこない



人も場所も仕事もお金もそうだなと。

それだけじゃなく、誰かに優しくすること、愛情を注ぐこと、本音を話すこともそうで

損得感情で「返してほしかったら与えなければ」と思ったのではなく、

「この世の摂理としてそうなってるんだな」ということを、経験として感じました。



今年は本当に色んなことがあって、


そこには派手な痛みや喪失感が伴うこともあったけれど


今年が終わろうとする今、


毎日細胞分裂してたんだな


と思うんです。


そこに痛みが生じたのだなと。



それはもうどエライ痛みだったし

どエライ喪失感だったけど

じゃあ、その痛みや失う機会を避けられた代わりに

今年得られたもの、ぜんぶ「なかったこと」になったとしたら?

と考えると

「それはいやだ」

って思うんです。


派手な成長痛があったおかげで

新しいもの、新しい世界、新しい景色を見ることが出来たのだなと。




そしてこの1年、心配していた体調ですが

「いつでも体を休めることが出来る」という安心感からか

風邪すら一度も引かず、拍子抜けするほど健康でした。


考えてみますに、「這ってでも行かなくては」というプレッシャーが

体にも心にも負担をかけていたのかなと。

まあでも油断は出来ないので、今後も経過は観察していきますし、

女性の皆様、検診は定期的に受けに行きましょうね。




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昨日は年納めの会として

昼間からよう子さんと飲んできました。

二人してバズるニット着用。




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数日前には、お久しぶりにまりこさんにもお会いしてきまして

話に夢中になりすぎて写真を1枚も撮ってないんですけど、相変わらずポジティブでパワフルでそしてやっぱり美人で美肌!!

そして、相変わらずのコスメ愛と、仕事に対する姿勢も、非常に勉強になりました。

何より、もはや周囲には少ない「独身・子なし」同士なので、今後もよろしくお願いしますと。w


さー、今年も残すところあと5日。

まだもうちょっとブログは更新すると思いますので、これがシメではないのですが

一足早く今年を振り返ってみました。


最後まで読んでくださったそこのあなたさま、ありがとうございます!


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