メンデルの法則

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昨年12月、この日記の中でちらっと触れたんですけど、秋くらいから歌舞伎に興味を持ち始めたんですね。

もともとのきっかけは、こちらの本。



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松井今朝子さんの「師父の遺言」という本を読んでからなんです。

人に聞いて面白そうだったので買った本だったんですけど、松井今朝子さんと言えば直木賞を受賞した「吉原手引草」くらいしか知らなかったので、当然ご本人の生い立ちや経歴も全く知らなかったんですね。

今でこそ時代小説を書いていらっしゃいますが、それ以前は松竹で歌舞伎の企画や制作に携わっていたこと、演出家の故・武智鉄二氏に師事し、歌舞伎研究家・脚本家として活躍されていたことを、この本を読んで初めて知りました。

「師父の遺言」の「師父」とは武智鉄二氏のことで、松井さんの半生を振り返ると共に、武智氏との関わりや武智氏自身のことが綴られている自伝本です。

松井さんの曾祖父、初代松井新七氏は、京都祇園にある日本料理店の創業者。
娘の千代が二代實川延若(じつかわえんじゃく)という歌舞伎役者の元へ嫁ぎ、息子の二代新七が初代中村鴈治郎の娘、照を妻に迎えたのだそうです。

松井家と梨園とが姻戚関係にあったのに加え、松井さんの両親が営む料理店にもお客さんとして歌舞伎役者が訪れていたことなどから、松井さんは幼い頃から歌舞伎を観劇していて、自然と歌舞伎に親しんでいたのだそう。

松井さんの傍らには常に歌舞伎の存在があって、本文中ではあらゆる場面で歌舞伎役者や歌舞伎狂言の名前が出てくるんですが、何の予備知識もないまま読んでいると、誰のことを言っているのか、なんのことを言っているのかわからないんですね。

なので、iPhone片手にググりながらウィキりながら読んでたんですけど、そうなると逸話を知ったり、血縁関係を知ったりして、俄然面白くなってくるんですよ。

こないだもちらっと書きましたが、私が生まれて初めて見た小津安二郎の映画、「浮草」。
浮草に出ていた二代目中村鴈治郎さんの娘が中村玉緒さんで、息子が現・坂田藤十郎さんで、藤十郎さんの奥さんが扇千景、なんていうのを知ると「な、なるほどー!!!」って、何かの式が解けたような感覚になって、その瞬間、私の脳からは明らかにドーパミンが出ている。


そんなわけで、歌舞伎に興味を持ってからというもの、歌舞伎関係の本が自然と増えまして。



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上から順に

歌舞伎手帖
あらすじで読む名作歌舞伎50
歌舞伎名作ガイド50選
大江戸ものしり図鑑


一番最初に買ったのが「歌舞伎名作ガイド50選」なんですが、今のところこれが一番役に立ってます。

カラーページで代表的な歌舞伎狂言のあらすじを追っているのですが、写真が多いので、役者の顔と名前が一致しやすいです。そしてこれ結構重要なんですが、2013年版なので、役者がほとんど当代なんです。

「あらすじで読む名作歌舞伎50」のほうは2007年発行なので、例えば現・市川猿翁さんがまだ市川猿之助だったり、亡くなった勘三郎さんはまだ勘九郎、現・勘九郎さんも勘太郎だったりして、今と結構違っているんですよ。

あと、どちらにも家系図が載っているのですが、こちらに関しても「歌舞伎名作ガイド50選」の方が見やすくて、この家系図はかなり頻繁に見ています。

「歌舞伎手帖」は、写真も絵もないかわりに、300以上のあらすじが掲載されているので、50選に載っていないものを調べるときの辞書的な本として使っています。

「大江戸ものしり図鑑」は狂言(演目)の時代背景を見るのに役立つかなあと思って買ったんですけど、今のところそれほど開いていはいないです。

んでわたし、歌舞伎初心者なものですから、もう、どこから勉強すればいいのか分からなかったわけですよ。
ていうか今もまだド初心者なので手探りなわけですよ。
何からやり始めたかつったら、これ。



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まさかの暗記カード。

表に役者名を書いて、裏に屋号と備考を。

備考は主に血縁関係にある(親・子・兄弟)役者名を。

なにか興味深いエピソードがあったりしたらそれらを簡単にまとめて書いておくんですが、ややスキャンダラスな情報拾ってきて「下世話トリビア」を書いていたりもします。

っていうところから入ったんで、歌舞伎に詳しい知人には「なんでまたそんなところから…」って若干呆れられたんですけど、生物の授業だと「遺伝」が一番好きな単元だったせいか、家系図見るのとか血筋辿るのとかが好きなんですよね。(からの今回のタイトル)

梨園って縁戚関係にある家が多いので
「えっと、この人とこの人親戚だけど、この間柄ってなんて呼ぶの???」
とか思って親戚・親族の呼び名早見表とか見て、「従伯父(じゅうはくふ)」とか使ったことない呼称を知って「へえー!」ってまたドーパミンを出すっていうね、完全に楽しみ方間違ってるんですけど。





最初は「中村屋」くらいしか知らなかった屋号も、だいぶわかるようになってきました。

そうそう。いくつかの動画を見ていたんですが、歌舞伎座の閉場式で坂田藤十郎さんが中村芝翫さんのことを「成駒屋さん」と呼んでいたり、トーク番組で市川団十郎さんが片岡仁左衛門さんのことを「松嶋屋さん」と呼んでいたりという動画を見まして、なんでだろう??と思っていたら、


歌舞伎の世界では、劇場の内外にかかわらず役者を名跡の名字や名で直接呼ぶのは失礼に当たると考えられており、通常はこの屋号で二人称・三人称を語る。例えば市川團十郎のことは、「成田屋さんは……」と呼びかけ、「成田屋のお家芸は……」などと語るのが礼儀で、「市川さん……」「團十郎さんは……」などと呼びかけたり「市川團十郎家の家の芸は……」などとはいわないのが礼儀となっている。
(歌舞伎役者の屋号一覧より)


というのをwikiで見て初めて知りました。

とは言え、一般的に「屋号」がそれほど浸透しているわけではないせいか、テレビだとほとんど役者名で呼ばれてますね。

勘三郎さんが健在だったときも「中村屋さん」より「勘三郎さん」と呼ばれることの方が圧倒的に多かったですし、海老蔵さんのことを「成田屋さん」と呼んでることもないし、今大人気の尾上松也さんも、「音羽屋さん」とは呼ばれてないと思います。

いやしかし、こういうの覚えるの嫌いじゃないので、役者名と一緒に屋号も頭に入れるようにしています。

私が歌舞伎に興味を持ったっていう話を人にすると「え、そのうち『中村屋!』とか言っちゃうの?w」と言われることがあるんですが、ちなみに客席から屋号を呼ぶ人のことを「大向う(おおむこう)」と言うそうなんですが、男性が掛けるのが一般的で、女性が声を掛けてはいけないと知ってガーン!

でもこれ知らなかったら見に行ったときにわたし絶対やらかしてたと思うので、事前に知ってて良かったです。

っていうような「歌舞伎用語」やその解説って、雑学的にも楽しめるので、好奇心をくすぐるんですよ。


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