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読書感想 言いっぱなし

読んだのにほったらかしにしていた本、最近買って読んだ本をまとめて紹介致します。
あんまり興味ないとは思うのですが、こうやって感想を書いておかないとあたし自身が「これってどういう内容だったっけ?」と忘れてしまうのです。
ってわけで買ったのいつ!?ってくらい前のものから。

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島本理生 著 「一千一秒の日々」マガジンハウス


もうすでにどんな内容だったか忘れかけています。(いかんがな)
でもこの人の作品は安心して読めます。

すっごい女女しいわけでもなく、かと言ってさばさばしてるわけでもなく、でも瑞々しくて透明感があって、なんかこう「常温」なんですよね。
そして登場人物の言葉の言い回しに品があるというか、10代の登場人物が多いのに(要するに若いのに)すごく思慮深いものの言い方をするんですよね。そこが好きです。
セリフだけでなくて、例えばセックスのシーンにしてもこの人が書くと下品じゃないのでさらっと読めます。

ちなみにこの本は短編集なんですが登場人物が全てなんらかの形で繋がっていてリレーのように主人公が交代して行きます。

別に書かなくてもいい上に余計なお世話なんですが、この人、小説は面白いのにエッセイはおもしろくない。
小説の文章力はあるのに…と残念な思いに駆られながら時々立ち読みしてます。
はい、いらん世話でしたね、すみません。


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白石一文 著 「私という運命について」角川書店


なんでかわかんないんですが全然進まなくて読むのにめちゃめちゃ時間がかかってしまいました。
内容から察するに、主人公はどうやら美人でスタイル良くて仕事が出来る上に料理も上手で正義感、責任感が強く、そんでもって男は立てる、みたいな人でした。

なんていうか共感は出来なかったというか…。好きになれなかったというか…。むしろ苦手っていうか…。

仕事ばりばりやってる人だったら「そうそう!」って共感出来るとこがあるのかもしれないんですが、日頃ノープランでだらだらやってる私としてはその主人公の生真面目さに息苦しさすら感じました。
だってこの主人公休みの日でも早起きなんだYO!!!
しかも朝早く起きて毎日1時間(!)ウォーキングとかやってんですよ。
程遠い??(-_-)息詰まる??(lll´Д`)

私はひねくれものなので主人公がちょっとダメな人のほうが好感持てるんですよね。なんか不幸があったら「がんばれ!」って思うし、良いことがあると「よかったね!」と思う。(最たる例:ハッピーマニアの重田加代子)
だけど何でもうまく行ってる人だと「あー、すぐ解決するんじゃん?」と思ってしまうし、「そんなに悩まなくても自分で解決出来るっしょ。その性格だったら」と思ってしまうんですよね。

以前「行列の出来る法律相談所」に早速もこみちが出てたときに、フラれて泣いたって話をしてたんですよ。そこで紳介さんが「男前が振られても金持ちがロレックス落としたみたいなもんだから全然可哀相だと思わない。またすぐ買えるから」みたいなことを言ってたんですよ。マジそれ。それなんです。

この本は「王様のブランチ」で紹介されてて、この作品の感想を言っていた子が「とにかく心理描写が細かくて適切で男性が書いてるのに女の人が書いてるみたいっていうか自分のことのようなんですよ?」みたいなことを熱く語ってたんですよ。
でもね、読んでみたら「…そう?」みたいな。ごめんなさい。

流れ的に「もしや…」とは思ってましたけど想像したとおりのラストでした。でもそのラストもどうなの????って思ったんですがね。
なんか最近そういうの多くない?そうやって終わらせればいいと思ってない?みたいな…。(言いたい放題)

主人公が身を置いてる会社の専門的な業務内容などは興味深く読めたし、福岡が出てくるところもなんとなく親近感を持ちましたが、あとは…うーん。
★5個で評価するなら★★かな。いや1.5かな。
多分小説的に骨組み(いわゆる起承転結)はしっかりしていると思うんですけど、内容が…。おもしろくない。主人公が自己完結ばっかりしてるところもちょっとイラっときます。


長くなりましたがお次はこちら。
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本谷有希子 著 「腑抜けども悲しみの愛を見せろ」講談社


私いつも本屋さんでカバー付けられそうになったら断るんですよ。どうせゴミになるから。
で、これも電車の中ではもともと本についてるカバー外して読もうと思ってたんですよ。
なんかこういう絵が表紙の本ってちょっと読みにくいじゃないですか。
タイトル的にも。
電車で立って読むとして、目の前に座ってる人が見たら「こいつどーいう本読んでんだ」とか思われそうなのでね。(自意識過剰。でもあたしだったら思う。だって「腑抜けども」って…。しかもこの絵…なんかOTK(オタク)丸出しな感じじゃないですか)

そしたら…これカバー外しても同じ絵が本体に印刷されてたYO!!!
カバーつけてもらえば良かったYO…。

前作「江利子と絶対」よりは落ちるかなというのが正直な感想。
というか多分第2作にすっごい期待していたからだと思うんですけど。
でもなんていうか、ちょっと「小説」という形式を意識しすぎて書いたんじゃないのかな?…と思います。描写にしても使ってる言葉にしても…なんとなく。

本谷さんはそんなことしなくても面白いよ!?と思ってしまいました。
色んな言葉を使いすぎて逆にクオリティーを低く見せてしまってる気がしたんです。なんか「無理して使ってる」感じがしました。そして描写に到っては文字数稼ぎのように見えなくもない感じでした。

本谷さんの作品は「マンガが活字になったようなところ」が面白いので、もっと気を抜いて書いて欲しかったように思います。
難しい言葉を使うことが小説の内容を面白くするわけじゃないですからね。(なんとなく説得力がある気はするけれども)
たくさんの言葉を知っている上で分かりやすい言葉を選んで、万人に分かりやすく伝えてくれる作家さんの方が尊敬に値すると私は思ってます。(小説家ではないけど、安野モヨコさんや倉田真由美さんなんてまさにそんな感じ)

また次回作に期待しようと思います。
肝心の内容はちょっと屈折したとある家族のお話。
自意識過剰で歪んだ性格を持つ姉と、その姉に虐げられる妹、その二人の仲裁をする兄、それから兄の嫁が主な登場人物です。
登場人物の中に誰一人まともな人が居ませんでした。

本谷さんの作品はぷすっと笑わされる小ネタが多いんですが(そこが「活字がマンガになったようなところ」)、今回の作品にも小ネタは多かったです。
虐げられ続けた妹が最後にしでかす(というか言い放つ)ところでぎゃふんと言わされる作品でした。



そして次は一番最近読んだ本。
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河崎愛美 著 「あなたへ」小学館


なんと15歳の作品。
15歳にしては、というわけではなく、普通に考えても語彙はかなり豊富で描写の仕方も上手いと思いました。

時々「その言葉はその場面にちょっとそぐわないような…」ってとこがあったりもしましたが15歳にしてはすごく完成度の高い作品だと思いました。
(例えばそこは日本語で表現した方がいいのでは?と思うところで横文字が使われていたり。個人的にそう思っただけで使い方は合ってるんですけどね。ていうかあたしの方がよっぽど言葉の使い方間違ってるので「お前が言うな」って感じなんですけどね)

これは全編「手紙」形式の作品で、タイトルの「あなたへ」は宛名なんですね。
「あなた」に対してながーーーい手紙を書いているわけです。
「あなた」へ向けた「手紙」っていう形式を損なわず、読み手にも分かりやすく過去を回想しているのでその表現の仕方は本当に上手かったと思います。

いい作品だったと思います。最後とか泣いちゃったし。
ただね…どーしてもこの主人公と作者が被っちゃって、「自意識過剰っていうか…自己顕示欲強いんだろうな…っていうかちょっとナルシストなんだろうな」とヤな見方をしてしまいました。(ほんとヤな見方)

「家の中にいても友だちの中にいても、普通に装ってるけど実はなじめないでいる」
のようなことがこの作品の中でよく出てくるんですが、その人だけじゃなく他の子だってそう思ってるかもしれないじゃないですか。
なんかこう、やたらと退廃的なんですよ。退廃的かつ排他的。
みんな何かしら違和感やら不満やら抱えながら普通を装って生きてるもんじゃないんだろうか、と思う私としてはなんだかその「私だけが違う」みたいな文章がちょっと傲慢に思えました。

そして正直「あなたへ」の愛もちょっと重たいかもYO!と思わなくもなかったです。純愛なのにそんな野次飛ばすあたしって…寂しい女ですね。
そもそもこの主人公がそういうキャラなだけで作者の河崎さんとは全く違うかもしれないってのに本当失礼極まりない感想を述べてしまって申し訳ないです。(でも直さない)

なんていうか、この世の中病んでる人が多いから退廃的な文章やら、音楽やらそういうキャラクターの有名人の言動に影響受けたり惹かれたりする人って結構多いじゃないですか。私もその一人なんですけど。

例えばミスチルや椎名林檎さんの作り出す音楽って、メロディーはとても軽快なんだけどそこにのせてある歌詞はおどろおどろしいというかそれこそ先に書いたように退廃的な内容のものが多いですよね。
その歌詞に対して「あたしもそう思う!っていうか、考え方が似てる!」とか口に出して言っちゃう人って居るじゃないですか。

でもそれって口に出すことではないんじゃ?と思うんですよね。だってみんながそう思ってるからミスチルや椎名林檎さんは支持されてるわけであって、"その考えに共感している事"自体は別に特別な事ではないと思うんですね。

「あたしと考え方が似てる!」と口に出して言ってる人の言葉の中には「その考えに共感出来る自分は特別な人間」って意味が含まれてるように聞こえることが多々あるのです。
だからそう思っても心の中で留めておいた方がいいんじゃないかな?って思ってしまうのです。

ただ単純に「この作家が好き!」だとか「このアーティストが好き!」だとかって言ってるのを聞いたとして、そーいえば○○ちゃんこの人の作品好きって言ってたな?とか思いながらその作家さんの本を読んだときに「へー、こういうのが好きって事はこういう文章に共感出来るってことなのかー」とか「そう言えばこの作品と○○ちゃんが言ってることって似通ってるところあるなー」とか周りが思う分には全く問題ないと思うんですが、誰もが好きであろう作家やらアーティストと自分の考えが似てる!てゆーか同じ部類の人間だと思う!とか言っちゃうのって占いの結果の都合の良い部分だけ「当たってる?」って言う人みたいじゃないですか?ってそれはちょっと違う?

自虐的なことと退廃的なことは全然違うと思うんですよね。
自虐的な人はそれが適度な感じだと「この人面白い」ってなるけど(行きすぎると絡みづらいけど。そしてそれあたしだけど)退廃的な人は最初からもう絡みづらいじゃないですか。
そしてなんかちょっとナルっぽいじゃないですか。
平たく言うと鬱陶しいじゃないですか。

夜中のテンションでほんと言いたい放題書いていますが、自分、小心者ですから。
なんかこう身も心もパーーーッと明るくなるような、もしくはほわーんとあったかくなるような小説、ないのかしら。
今年読んだ中で心から「読んでよかった?!!」と思ったのって「博士の愛した数式」くらいですよ。

そして先日ずっと欲しかった「夜のピクニック」をやーっと買ってきました。秘書の美・美・美のmomochiさんおすすめだったので期待大です。(おすすめされてたのはもう随分前ですが…)


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