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スーパーファミコン

人様にとってはどうでもいい話。



身内話で恐縮ですが、東京で就活を行っていた弟が、なんとか内定取りました。

こないだちらりと書いたけど、「家に人が居る」という久しぶりの状況に若干の煩わしさを感じてしまった、っていうのは、事実。

ここ数年、住居スペースも私自身も「おひとりさま仕様」で過ごしてきたので、なんつーか、時間の過ごし方はもちろんのこと、物の配置ひとつとってみても「自分のこと」しか考えていないわけですよ。

例えば化粧するときに届きやすい位置にティッシュがあるとか、部屋を横断しやすい位置にテーブルがあるとか、他にも、シュレッダーやら鏡やらゴミ箱やら全部、「私の動線」に沿ったレイアウトなんです。

私ですね、家に居る時の8割くらいそこ居ない?という場所が換気扇前なんですけど、換気扇というか、キッチンの前に蓋つきのゴミ箱が置いてあって、その前に折りたたみ椅子が置いてあって、だいたいそこに座ってるんですよ。

冷蔵庫近いし(飲み物食べ物がすぐ出せる)、唯一の喫煙スペースだし、あとうちのPCが最近熱ですぐ落ちちゃって、ひどいときにはDVDのSATC1話分すら完走出来なかったりするので、コンロの上にPC置いて換気扇の前の椅子に座って観たりするんですよ。(こうすると通気性が良くて落ちない)

いや、あの、画的にはかなり残念な感じなんですけど、椅子とキッチンの間にある蓋つきのゴミ箱がいい具合にオットマンがわりになってて…って残念の重ね塗りしてますけど、なんかすごいこの場所が落ち着くんですすみません。

でもですね、部屋からトイレに行くにはこの換気扇の前を通らなくてはいけなくてですね、私の至福の時間(ビール片手にDVD観賞、コーヒー片手にボーッと一服など)が、弟の「ごめん、ちょっとトイレ」によりちょいちょい中断され、そのたび私は椅子から腰を上げて手前に移動し、弟が戻ったらまた定位置に戻る、というのを繰り返していたんですね。

弟にDVD観賞を中断させられることが嫌とかじゃないんですよ。
中断させられることによってちょっとでも「イラッ」としてしまった自分の心の狭さがスゲー嫌なの。
「あ、あたし今ちょっとイラッとした!?うわあ、ちっさあ!!!!」っていう…。

福岡からはるばる来てんですよ。頑張って就活してんですよ。しかもほんの2、3日のことなんですよ。なのにね、なんでちょっとでも「イラッ」とかしちゃうの?って、ちょっとの「イラッ」も感じずに、まじりっけゼロの清く広い心でもてなしてやれよ!って、自分で自分に思うんです。

私も大人ですから「イラッ」としてもそれを態度に出したりはしてない(はずだ)けど、でもやっぱ血縁者だし、そこはかとなく滲み出てるイラッとした空気を感じ取っちゃうかもしれないじゃないですか。だからね、せっかく来てる弟が居心地悪い思いをしていたら申し訳ないなあと思っていたんです。

そんなこんなを経て、今回最終面接で訪れていた弟がめでたく内定獲得。
よかったねえと言祝いでおりましたら、「関東の会社の面接に、福岡からわざわざ受けに来たっていうのも、ポイントが高かったみたい」と弟に言われましてね。

なるほど、それは確かにそうかもなあと思い、「タダ宿あって良かったねー(笑)」なんて呑気に答えていたんですが、
「お姉ちゃんがいなかったら、就活場所の選択肢の中に東京は入ってなかったと思う」とか言われまして。

目上の人に言われたんだって。お姉ちゃんがもうすでに東京に居るなら、「子供が地元を離れる」っていうことに親も慣れてるだろうから反対もしないだろうし、よかったね、って。

ちなみにだけど、うちの父親は就活時代、東京の会社の内定取ったのにおばあちゃんに反対されて蹴った、っていう話を、昔お姉ちゃんに聞かされたことがある。

こないだも書いたけど、東京に来て来年でまる10年。
人に誇れるような何かを成したわけでも築いたわけでもなく、その不甲斐なさは「マイナス思考・ログイン」のパスワードになりがちで、ああもう福岡帰りたい、ああもう嫁に行きたい、ああもう消えたい、とめそめそすることが多々あります。

だけど、弟のその言葉を聞いた時に、私はこれまでの約10年が、少なくともこの子の役には立てたんだなって思えたんです。
大げさかもしれないけど、私がこっちに居ることで、弟の選択肢を、それは言いかえれば弟の将来の可能性を、ほんの少しは広げてあげる手助けが出来たんだと、そう思ったら、のらりくらり、ぼやりぼやりと続けてきた東京生活も無駄じゃなかったなあって思えたんですね。

ここ1、2年くらいですかねえ、下の子に何かを教えていてつくづく思ったのがね、「今日叩いた鐘は今日響かないんだなあ」ということなんですよ。
何かを教え諭したとしてもそれを全然生かしてなくて、「だーぁかーぁらーぁ」ってイライラすることがしょっちゅうあるんだけど、忘れた頃に「あれ?出来てんじゃん」って思うような成長をしていたりする。

誰かに何かを教えたり叱ったりする立場になって初めて、例えば高校時代のバイト先の社員さんとかに対し、「あのときはあんなこと言わせてすみませんでした…」って、思うようになりましたもんね…。叱られるよりも叱る方がよっぽどストレス溜まる、というのを、私はおよそ10年越しで、やっと知りましたから。
つまりですね、下手すると、今日叩いた鐘が響くまでに10年とかかかるわけですよ。

時々無性に「あたし…ここで何してんのかな…」ってネガティブ思考になることもあるけれど、東京に来て良かったな、って思ったことだってもちろんたくさんある。でもそれらは「この人に会えてよかった」とか、「こういう経験が出来て良かった」とか、全て「自分にとって」良かったこと。
今回は初めて、それが自分以外の誰かのためと置き換えることが出来て、ほんの僅かでも誰かの役に立てたんだなって思えた時に、いつの日にか鳴らしたのであろう鐘が、今、ゴーンと響いたような、そんな気がしたのでした。


なんか今まで、面接前日とか福岡に戻る前日とかを気にして飲みに連れて行ったりしてなかったけど、せっかく内定取れたんだし、今回くらいは多少無理しても連れて行って良いんじゃ?と思い、「今日(私の)仕事終わったらお祝いしに行こうか」と誘ってみた。すると、「泊めてもらっただけで十分だし、お姉ちゃんには次の日仕事もあるから、気持ちだけもらっとくよ。ありがとう」と断られまして。

その時に、いつかの弟の誕生日を思い出した。
うちの弟二人は、9月9日、10日と続いているので、ある年、二人に「誕生日プレゼント何がいいか考えといて」とメールを送ったことがあるんですね。
弟1の返事は「ありがとう。考えとくわー」
弟2の返事は「ありがとう。でも欲しいものは特にないから大丈夫だよ」
だったんですよ。

弟2、当時高校生。高校生で「欲しいものない」って、そんなわけ、なくない?私なんて物欲まみれでしたよ高校生の時。
おそらく東京で一人暮らしをしている私に経済的な負担をかけてはいけない、と気を遣ってるんだろうなあと思ったのと同時に、「ほんとこの子は誰に似たんだ…」と思った覚えがある。

うちは姉・私・弟1・弟2という4人姉弟で、上3人は年が近いけど、一番下の弟だけ年が離れています。
上から順番に訪れる3人の成長期や反抗期を、幼かった弟は離れたところから見ていたのでしょう。
私は一番下の弟の穏やかな性格を「いったい誰に似たんだろう」くらい呑気に見ていたけれど、好き勝手にやっていた次女や長男(長男巻き込み事故)が日替わりで怒られている姿や、姉が父親と派手な喧嘩をしているのを間近で見て、我々が思っていた以上に家族の顔色や空気だとかを気にしていたのかもしれないと、だからその気遣いが、「ありがとう。でも欲しいものは特にないから大丈夫だよ」とか、「泊めてもらっただけで十分だし、お姉ちゃんには次の日仕事もあるから、気持ちだけもらっとくよ。ありがとう」とかって言わせてしまうのかもしれないと、今回初めて思ったのです。

でもですね、そういう気を遣った言葉はとってもいじらしいんだけど、年長者が言祝ぎたい時には、素直に甘えてほしかったりもするじゃないですか。
多分この子は「お祝いしようか」とかいう「提案」形式で言うと遠慮して断るのだろうなと思い、その日、仕事が終わって帰る前に、家に居る弟に

「今日さー、仕事はやく終わったから1杯付き合って~。ていうか付き合え。電車乗る時また連絡するから準備だけしといて~。っていうかしとけ。んじゃあとでねー」

と一方的な内容のメールを送信。

弟の返信は

「わかった(笑) 準備万端にしときます」

で、その日の晩、我々姉弟は、初めて二人だけで飲みに行ったのでした。

うちの家族全員そうなんだけど、年の離れた弟の印象ってずっと赤ちゃんのままで止まっていて、小学校、中学校、高校、大学、全ての節目で私たち家族は「○○がもうそんな年…!?」と飽きもせずに毎回毎回驚いていました。
その弟と、今までに話したことのないようなことをその晩はたくさん話して、知らない間に大人に近づいている弟を知って、なんだか涙が出そうになった。

いやしかし、お酒の力はすごいね。他人でもそうなんだけど、血のつながった姉弟でも、「飲みニケーション」て大事だなーとしみじみ思った夜でした。



他人の「家族好き度」なんて正直どうでもいいだろう、っていうのはよく分かっているのです。
こんな日記、愛犬の写真を見せられるよりも反応に困るだろうなあと思うし、特に、弟とかお兄ちゃんとかお父さんとか異性の家族に対する愛情なんて、語られても鬱陶しいし気持ち悪いだろうな…、という自覚もある。

だけどいつかも書いたように、私はマザコンでファザコンでシスコンでブラコンの「ファミコン」なので、弟の一つの節目を、ここに書き残しておきたいと思ったのでした。


最後までお付き合いしてくださった方、ありがとうございます。




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