meets ヤエちゃん 

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1月21日(金)、約1年ぶりに帰省してきました。
久しぶりに会う友達との約束も控えていたもんで、17日からRocのイドラプラスマスクを毎晩せこせこと使って再会に備えてみたり。

以下、長いので追記。



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到着した日の夜、さっそくヤエちゃんと二人で食事する約束をしており、福岡空港から天神へ移動して、ヤエちゃんを待つことに。

天神でヤエちゃんを待っている間、何故かスルスルと蘇って来た高校生の時の記憶。
我が家のリビングは縦長で、カウンターキッチンがありダイニングテーブルがありリビングがあってテレビがあるというレイアウトなのですが、高校時代、私はダイニングテーブルで「とくダネ」を見ながら朝食を摂り、ヤエちゃんはその背後のキッチンで何かしら作業をしている、というのが常でした。

ある日のとくダネで幼児虐待のニュースが流れていたのですが、その内容の凄惨さに朝っぱらから喉元を締めつけられるような感覚に襲われ、「あ、やばい」と思った時には既に遅く、目の下からじわじわと水位が上がって来て瞬く間に満ち潮。

いやしかし、思春期(中期)と反抗期(後期)と発情期(不定期)が複雑な具合に絡まり合った縦糸横糸ぐちゃぐちゃの不織布みたいな、まあなんていうか単純に「お年頃」だった私は、朝から「とくダネ」を見て親の前で泣く、という自分の姿を俯瞰で見るに、「なんかスゲェ恥ずかしい!」と思い、表面張力で盛り上がったスライムみたいなやつを速やかに瞼で切断。そのままサイレントモードで頬下にリリース。
そして背後に居るヤエちゃんにバレないよう「あれ、なんかコンタクトの調子悪い~」ていでこっそり目元を拭おうとしたその時、


ズビズベベッッ


みたいな、どう控えめに見積もってもそれを「少々」と記すには大胆すぎるだろうという感じの、もしそれが料理だったらそこで味の勝敗決まるだろうという感じの、だからたぶんレシピには「大さじ2」であると、「少々」などと個々人の好みには委ねずに歴然と指示を出しているはずの、どうかすると「これは塩味が効いてますね」と脚光を浴びそうな量に相当する洟すすり音がff(フォルテッシモ)で聞こえてきて、まさかと思って振り返ってみたら、


ヤエ号泣しとるがな。


「おかあさんなんてもう子供たちがかわいくてしょうがないけん、なんで自分の子供にそんなひどいこと出来るのかわからん」

みたいな感じのことを、当時すでに四十代も後半戦に突入している人が、ZとBのノイズ多めで口にするもんだから、もう、反抗期(後期)とか、忘れますよね、私も。

午前中の健全な光の差す、なにかが始まる予感に満ちたダイニングで、四十路の母と高校生の娘は、その日朝から二人、「とくダネ」で号泣していました。


なんていう昔話を思い出して少し恥ずかしくなりつつ、ヤエちゃんと合流。
1年会ってない間に老けこんでたらどうしようとちょっと心配していたのですが、全然変わってなくて安心した。

母はもうそろそろアラ還、娘はアラサー、完全にいいトシこいた親子ですから、まあぼちぼち結婚のこととかガン保険のこととかお父さんの定年後のこととかフォーカスすべき話題はいろいろありそうなものですが、「奈々ちゃんの好物はグラタンじゃなくてドリア」で止まってる感じの、あ、これは今もそうだった、えーと、姉弟4人がお節の栗きんとんをめぐって未だにガチンコファイトを繰り広げるとでも思ってやいませんか?くらいの変わらなさでもって話すヤエ。

今回の里帰り中に再放送で初めて見てびっくりしたけど、「東京DOGS」で高倉京子演じるスーちゃん(小栗旬のお母さん役)にヤエちゃん似すぎてて、小栗旬っていうか高倉奏に妙な親近感を抱いてしまった。
まあ、あの、呑気で頓狂な人ではあるけれども、この年になってゆっくり二人で話していると、しみじみ思う。
今の私の年齢の時に既に子供3人も居たなんてすごいなあと、真似できないなあと。
Tシャツの下に忍ばせたヒートテックのような心強さを、呑気と頓狂の下からじわじわと感じさせるヤエちゃんなのでした。

私が一人暮らしをはじめる時、両親からは反対らしい反対をほとんど受けなかったのですが、「まあ、今考えるとよく(東京に)出したよね、と思う」みたいなことを今回ヤエちゃんが言っていて、でも、とにかくヤエちゃんは私が東京で出会ったあらゆる人たちに対して信頼を置いているし、あなたは人にだけは恵まれているから、おおむね心配はしていないと。(飲み過ぎ・買い過ぎ・遊び過ぎなどの素行に関してはしっかり注意されたけど)

それは、今身近にいる人はもちろんのこと、疎遠になってしまった人に対してもそうで、離れてしまった人は、決して「縁がなかった」んじゃなくて、役目を果たしてくれたんだよと。その人たちはまた次に自分が役立たなければならない人のところに行ったんだよと。だから、今は全く交流がなくても、無駄な出会いなんて一つもないし、出会ったことや関わったことには絶対に意味があったんだから、たとえ何かしら問題が起きて疎遠になってしまったんだとしても、お世話になったことに対してちゃんと感謝をしなさいと、そしてその人たちの幸せを願いなさいと、そういう話をされたのでした。

なんていうか、うん、感謝の意が足りていなかったっていう自覚があっただけに、刺さった。
でも、自分の娘の肩を10:0で持つ親じゃなくて、ちゃんと諭してくれる親でよかったって、思ったのでした。

仲違いしてしまった時って、「私も悪いとこあるけど、でもあっちだって」と思う気持ちもあって、でもそういうのは時間とともに粗熱がとれて、そのあとは、なんでもっとパノラマで見れなかったのかなとか、もっと出来ることとか話すべきことはあったんじゃないかなとか、反省点が時間差で浮かび上がってくる。
だからたぶん、そういう気持ちを持ってもう一度話し合ったら、修復は可能なんじゃないかなとも思うのです。

だけど、そういう声をかける気になれないのは、別に自分(私)が居なくなっても、その人の幸せとか満足に支障を来たすことはないんだなって、それはつまり、その人にとって自分(私)は居なくてもいい人だったんだなって思ったから。

むしろ、新しい交友関係の中で楽しくやっているところに水を差してしまうかもしれないとも思っていて、っていうことはそれって、自分が居ることがその人にとって支障を来たすことであって、あ、私、癌じゃん。とまで、思っていた。
っていう話をこないだ知人にしていたら「お前は馬鹿か」と頭ガチではたかれたんだけど、少なくとも私は本気でそう思っていたのです。

でも今回ヤエちゃんと話していて、「役目を果たしてくれた」っていう言葉を聞いた時に、ああそうか、って。
その人は私に対しての役目を果たしてくれて、私の方も、これ以上何かその人に出来ることは無かったんだろうなって、投げやりな気分ではなくて、穏やかに思うことが出来た。
相手のいないケンカが終わって、相手のいない仲直りを済ませたような、そんな気持ちになったんです。

それに、心も体も痩せるし太るし代謝をするから、もしかしたらまたいつかどこかでお互いに必要になるかもしれないなっていうのも、ヤエちゃんの話を聞いて、なんとなく思ったのでした。



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