やっと読んだ。
2008.05.16 Fri | 03:57
テンションカルデラ期間はオトメンテナンス(※乙女メンテナンス)も休止しており、ココロもカカト(←ピンポイント)もガッサガサのブッサブサな上に、何やるにしても集中力がもたず、本すらまともに読めなくて、もしかしてあたし、本を読む機能というものが備わってないのか?と本気で不安になっていました。主に小説。
時間が無い、とかそんなんじゃなくて、小説を読んでいても全然集中出来ないんです。書かれている文章を咀嚼・吸収出来ないんです。
なのでここ最近はあまり構えないで読めるエッセイやらインタビュー本やらばかりを読んでいたのですが、BF終わったらフツーにさくさく小説読める体に戻りました。
で、1月に買ったというのにずーっと放置してた桜庭一樹さんの「私の男」を昨日ようやく完読。(放置し過ぎ)
主要登場人物二人の倒錯した排他的世界がいびつでグロテスクで息苦しく、作品全体から受ける色味はどんよりとした灰色。
それがどこかで明るくパキっとした色に塗り替えられそうな気配や、閉塞された二人の狭い世界が何かをきっかけにスカンと開けそうな気配もまるでなく、雨雲がたれこめてるような暗さと重さ、えも言われぬじっとりした湿度を最初から最後まで感じる作品でした。
1章の設定は2008年で娘の「花」の視点から始まり、最終章の5章へ進んで行くほどに一人称が変わりながら過去の話へと遡って行くのですが、読み始めた時にはまるで魅力を感じなかった「淳悟」の印象が少しずつ変わっていきました。
序盤では全く共感出来なかっただけに完全においてけぼりにされていた感のある、「淳悟」に対する「花」のどろっとした感情と最後にやっと足並みが揃い、読み終わった後に改めて1章を読みなおすと、一度目に読んだ時には分からなかった「花」の途方もない虚無感や絶望的な孤独感がじわじわと伝わって来て、「切ない」と言うとなんだか軽くて嫌なのだけど、他に言葉が見つからない。
共感出来るテーマではないので激しく温度差を感じながら読み進めていた小説でしたが、最終的には熱々と言わないまでもぬるくなった目で読み終える事が出来たように思います。
超個人的に、3章辺りの淳悟は「不夜城」のときの金城武、若い時の淳悟だったら要潤のような像が浮かんだのですが、既読の方、どうでしょう。
桜庭一樹 「私の男」
直木賞受賞後第一作の「荒野」が今月発売。
桜庭一樹 「荒野」
まだまだこんなにある。未読の本。
多分、あたしだけではないと思うんですけど、同じ期間にずっと1冊の本だけを読むっていうのが出来ない性格で、オール読みかけです。

ていうか…これ以外にもたくさん。
左サイドバーの「読書中」ってとこに載せてるやつら、オール読みかけです。
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